PHILOSOPHY
酒造りの哲学
昔ながらの造り
目に見えないもう一つの酵母です。
変わらない器
私たちの焼酎の品質を安定させるため、歴史のある器を使い続けています。
挑戦する蔵
温故知新を実践する蔵なのです。
MATERIAL
素材へのこだわり
清水兼きよみずがね
宮崎県西都市西部の山側、
三納(みのう)地区にやまや蒸留所の蔵はあります。
蔵から山へ車で5分ほど走ったところに、
焼酎の命とも言える、
水源「清水兼(きよみずがね)」があります。
地下に9本の水脈があると言われており、
付近一帯を「九流水(くるす)」と呼びます。
やまや蒸留所ではこの地下水を割り水・仕込み水としています。
この地帯は、太古の昔は海底で、
山奥からも貝の化石も発見されています。
長年堆積された天然の地層フィルターを通った地下水なので、
ミネラル分が多く含まれることが想像されます。
硬度は34mg/=hで、芋焼酎には絶妙の相性だとか。
熊本県人吉市方面へ抜けたあたりの国道沿いにある、
一ツ瀬ダムの色がミルク色に濁っているのは、
このミネラル分を豊富に含んだ証しとも言えます。
黄金千貫こがねせんがん
やまや蒸留所で造られる芋焼酎の原料となる芋は
黄金千貫(コガネセンガン)という種類の芋です。
でんぷん質を多く含んでいるのが最大の特徴で、
品種改良を重ね、芋焼酎を造るために
理想的なサツマイモとなりました。
昭和40年代の中頃になると、
その事実が広く世間に知れ渡り、
多くの農家が黄金千貫の栽培を始めました。
それ以来、南九州で作られる芋焼酎のほとんどは、
黄金千貫を用いたものになりました。
食べてもおいしく、蒸すと甘い香りがいっぱいに広がる黄金千貫。
これを芋焼酎に使用することで、
大変まろやかで柔らかな風味になるのです。
DISTILLATION
焼酎の旨みを引き出す
2つの蒸留方式
焼酎の口当たりや味わいは、蒸留方法によって異なります。
- 芋ならではのコクと奥行きを引き出す
【常圧蒸留】 - 常圧蒸留は古代から受け継がれるオーソドックスな手法です。
蒸留する液体を熱して蒸気を集め、冷やして液化するシンプルな
蒸留方式で芋の個性や香りをしっかりと引き出します。
・当社製品「正春」
- “今”を感じさせるクリアでソフトな口当たりを生み出す
【減圧蒸留】 - 蒸留器内の気圧を下げて低温で蒸留を行うことにより、
雑味の少ない原酒を取り出す蒸留方式です。
それにより、味わい淡麗、口当たりはソフトで
フルーティーな風味を醸すのが特徴です。
・当社製品「逢初」